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ユージン・カスペルスキー

カスペルスキー研究所 会長兼CEO

1965年10月4日生まれ

ユージン・カスペルスキーの数学への愛情が、「技術」に関わることとなる自身の未来を決定付けた。彼が高校生だった頃の趣味の一つは、数学関連の専門誌に掲載される問題を解くことである。高校時代の最後の数年間はモスクワ物理工科大学が主催する専門プログラムに通い、物理学と数学の課外授業を受講。卒業前の2年間は、国立モスクワ大学が才能ある学生向けに開催する特別プログラムに参加し、物理学、数学コースで学ぶ。

ロシア防衛省付属 Institute of Cryptography,Telecommunications and Computer Science で数学、暗号学、コンピュータテクノロジーを学ぶ。数理工学を専攻し、1987年に卒業。

卒業後は、複合研究機関に勤務。1989年10月に職場で利用していたコンピュータで Cascade ウイルスを検出したことをきっかけに、コンピュータウイルスの研究を始める。ウイルスを分析し、駆除用ユーティリティーを開発。これが彼の開発した最初のアンチウイルスユーティリティーとなる。悪意あるプログラムの収集を始め、集めたプログラムの駆除モジュールを作成した。この珍しいコレクションが、後日、Kaspersky Anti-Virus の定義データベースの基礎となった。今日、このデータベースには400万件以上のレコードが定義され、世界で最も完成度の高いアンチウイルスデータベースのひとつとなっている。

1991年に入社した KAMI 情報技術センターで、同僚と共に AVP アンチウイルスプロジェクトを推進。これが Kaspersky Anti-Virus のプロトタイプとなる。最初は事実上無名であった AVP だが、1994 年にハンブルク大学のテストラボで行われたコンテストにおいて、当時最も人気の高かったアンチウイルスプログラムを上回るウイルス検知率を示して高評価を得たことをきっかけに、国際的に認知されるようになった。

1997年、同僚とともに新会社 Kaspersky Lab を設立し、同社の共同創立者となる。

会社設立時以降、現在でもアンチウイルス研究所の代表を務めている。

2007年、Kaspersky Lab の最高経営責任者(CEO)に就任。

ロシア国家勲章の受章者であり、また2010年には、SC Magazine Europe 誌の「CEO・オブ・ザ・イヤー(CEO of the Year)」賞を受賞した。

 

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